普段電車を利用するとき、私はＩＣ乗車券を使用していますが、持ち忘れることがあります。そのときは、券売機で切符を買うことになりますが、久しぶりに使うとその操作に戸惑ってしまいます。これまでは、行き先駅までの運賃を見て、硬貨やお札を入れ、該当する運賃ボタンを押すだけの操作だったのですが、最近は切符販売以外の機能も付加され、支払い方法も多様になり、それらの選択に幾つもの画面操作が必要です。店舗でも、レジを通った後、支払いを機器で行うことが増えて来ましたが、最初の画面操作を見落としたり、一連の操作が完了したかと思えば、まだ残っていて、しばらく機器の前で、頭に「？」マークを浮かべて立っていることも…。これに限らず、様々な機器において、様々な人の要求に応えられるように多くの機能が組み込まれる一方、一部の機能しか使わない人にとっては、機能の多さに、わかり難さや使い辛さを感じます。また使用頻度が少なくなった機能は削られることがあり、以前できたことがいつの間にかできなくなっていて困ったこともあります。今では公衆電話も見かけることが少なくなり、携帯電話やスマートフォンを持ち忘れると、外から連絡をとる術がありません。一見進化しているようでも万全であることはないようです。聖書の中の『しかし、上からの知恵は、…平和で、優しく、…あわれみと良い実に満ち…』ということばが思い浮かびます。
 

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