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2021/02/14

ほっとひと息 ​​​​​​​『時は冬であった。イエスは…。』


 
『そのころ、エルサレムで宮きよめの祭りがあった。時は冬であった。
イエスは宮の中で、ソロモンの回廊を歩いておられた。』
(ヨハネの福音書 10章22、23節)

と、聖書は語っています。私は聖書のこの章に来て、『時は冬であった。』という一節に出会うと、この言葉が何か劇的な香りを放っていて、これから何かが起こりそうな気配を感じるのです。
 私にとって聖書は大事で、字句どおりに読むように努めています。上記の聖書のことばに書かれている「宮きよめの祭り」というのは、「ハヌカ」と言って、今でもユダヤの人人はこの祭りを守り続けています。この祭りは冬至の頃に行われ、ちょうど私たちがクリスマスを祝う頃に当たります。
 さて、聖書に戻りましょう。ソロモンの回廊で人々はイエスを取り囲むと、「あなたがキリストなら、はっきりと言ってください。あなたは人間でありながら、自分を神としている。冒涜だ。石打ちにする。」とイエスに迫ります。石を手にした人々を前に、イエスは答えられます。『わたしは話したのに、あなたがたは信じません。』『わたしと父(神)とは一つです。』と。
 イエスは、彼らの言う「冒涜」という言葉への答えとして、旧約聖書のことばも引用しながら、『もしわたしが、わたしの父のみわざを行っていないのなら、わたしを信じてはなりません。しかし、行なっているのなら、たとえわたしが信じられなくても、わたしのわざを信じなさい。それは、父がわたしにおられ、わたしも父にいることを、あなたがたが知り、また深く理解するようになるためです。』と言われたのでした。
 イエスはソロモンの回廊で、白い息を吐きながら答えられたのかもしれません。
『時は冬であった。』このことばは、人々の心も冬だったことを表わしているのかな?と思いながら読んでいます。
 そしてこの冬の後に訪れる春のある日、この人々はイエスを捕らえ十字架に送ったのです。

 
  

 
 

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