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2024/04/28

ほっとひと息​​『キャロブ(いなご豆)』


  
 最近、栄養価の高さからスーパーフードとして見直されている「キャロブ」は聖書に登場する「いなご豆」のことです。
 イエス・キリストが語られたたとえ話の中に、有名な“放蕩息子”のお話があります。
 父親の権威に反発する息子が、家を出て遠い国に旅立ちます。距離もさることながら、宗教的文化的に遠い国という意味があるようです。前倒しで受け取った相続財産を放蕩の挙句使い果たした後、行き着いた先が豚の世話です。イスラエルの民には禁忌とされる動物です。『豚が食べているいなご豆で腹を満たしたいほどだった』と記されています。この屈辱的とも言える体験を通して、彼は我に返るきっかけを得ました。
 大きな愛で待ち続け赦す父を神様に、放蕩の限りを尽くす息子を私たち人間になぞらえた神の愛の物語です。
 私は長い間、このお話しに出てくるイナゴ豆を大豆のような飼料だと思っていましたが、昨年のイスラエル旅行で、10〜20cm程のさやを食べると聞きました。古くから地中海地方で栽培され、動物の飼料や飢饉の時の食物として利用されていたそうです。熟したさやは甘みが強く乾燥したさやの粉末は代用ココアパウダーとして使われ、ココアよりも脂質が少なく糖分が高いため最近では菓子や健康食品にも利用されているとは、新たな発見でした。
また、さやの中にほぼ同じ大きさ0.2g位の豆粒が並んでおり、一粒の重さが宝石の質量、金の純度の単位「カラット」の語源となったそうです。
 放蕩息子のどん底の生活の中に、このような宝が隠されていたことを覚え、神様の熱い御思いを感じました。
『わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。』
 


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